こころのお悩み

よくあるお悩み

  • やる気が起きない
  • 落ち込むことが増えた、悲しい気持ちになる
  • 人生に希望が持てない
  • 集中力が低下した
  • 考えがうまくまとまらなくなった
  • 周囲から見られている気がする
  • 人とうまく話せなくなった
  • 寝つきが悪い、寝てもすぐに目が覚める
  • 物忘れがひどくなった
  • お酒や薬物、ギャンブル、万引きなどが止められない

診療内容

うつ病

ストレスを和らげる環境の整備を重視しています

うつ病はマスコミなどで取り上げられる機会も多く、気軽に受診される方が増えました。うつ病の多くはストレスが原因です。このような場合、すぐに抗うつ薬による薬物療法を始めるのではなく、まずは、ストレスの除去がどれだけ可能かを検討し、可能な限りストレスの少ない環境を整えることをめざします。薬物療法が必要な方に対しても、環境調節をはかることを重視して治療していきます。

統合失調症

患者さんが病気のことを理解することが大切です

統合失調症は、幻聴や被害妄想を主な症状とする病気です。かつては「治療不可能」とされ、病院に長期間入院することを余儀なくされていました。しかし、現在は治療薬の飛躍的な進歩により、外来だけで治療できるようになりました。大切なことは本人が病気を理解し、治療を継続させていく気持ちを持てるようにすることです。発症して間もないころは、病気に対する自覚が乏しい場合が少なくありません。ご本人の来院が困難な場合は、ご家族だけでもご相談ください。

認知症

早期発見と早期治療で重症化を防ぐことができます

認知症については近年、治療薬が進歩したことで、早期発見と早期治療で重症化を防ぐことができるようになってきました。もの忘れなどから始まり、徘徊、暴言、暴力などの行動上の問題に発展していくことが多く見受けられます。認知症には複数の種類があり、中には明確に区別することが難しいこともあります。当院では簡易な検査を行った上で、提携している総合病院で脳画像検査を受けていただき、最終的に診断します。

治療法としては薬物療法が中心になりますが、患者さんやご家族が病気のことを正しく理解して、ご家族が温かく支援していくことが大切です。ご家族が疲れて燃え尽きてしまわないよう、当院のデイ・ナイトケアを活用していただくことも有効です。

 

アルコール依存、薬物依存、病的賭博、窃盗症

脳内のドーパミンをうまく制御できなくなってしまいます

アルコール、薬物、ギャンブル、万引きなどの依存症の方は、その行為をコントロールできなくなってしまいます。普通であれば、抑えなければならない状況においても、その行動を止めることができません。仕事を休んででも飲み続け、多額の借金を抱えてもギャンブルを続け、悪いことだと分かっていても万引きをしてしまうのです。

最近の脳科学では、このような問題を抱える人は、大脳の報酬系と呼ばれる領域に問題があることがわかっています。アルコールによる酩酊、ギャンブルで勝ったときの高揚感、万引きのスリルなどは、脳内のドーパミンを大量に生み出すのですが、依存症の方はそれを制御するシステムがうまく機能していません。この報酬系の異常は一度生じると基本的に治らず、また、耐性が生じるために、大量の飲酒、さらなる勝利やスリルを求めてしまいます。

 

依存しない生活習慣の確立をめざします

治療の基本は、その行為を抑止するための選択肢をできるだけ増やすことです。ご家族は、その行為を決して容認しない毅然とした態度を取らなければなりません。アルコールならば、飲酒行動が不快であると脳に思わせるために抗酒剤を使う場合もあります。本人には自らの行為が問題であると自覚してもらうために地域の自助グループへの参加を促します。これらの治療は外来で行えますが、十分な効果が得られない場合、当院のデイ・ナイトケアに参加していただき、われわれスタッフがその方の行動を管理しながら、プログラムによって問題に対する自覚と治療の動機付けを促し、依存行動のない生活習慣を確立させていきます。

このような飲酒や薬物やギャンブルや万引の欲求(渇望)の高まりには、ストレスも大きく関与していますので、ストレスに対する適切な対処方法も養っていきます。

 

てんかん

精神症状にも配慮した治療を行います

てんかんは、ひと昔前は精神科領域の疾患でしたが、今では神経科領域の疾患として扱われるようになりました。大脳のニューロンの異常な放電によって生じる、全身を硬直させるけいれん発作(強直間代発作)などは、まさに神経疾患の症状そのものであり、中には原因や脳の損傷部位まで特定できるものもあります。

その一方、てんかんでは不機嫌や攻撃性、抑うつなどの精神症状が生じることがあり、患者さんの社会生活の上で深刻な問題を引き起こしかねません。しかし、残念ながら、神経科ではこれらの精神症状にはあまり注意が払われず、てんかんをあまり診なくなった精神科医もパーソナリティ障害と見誤ってしまうことがあります。

当院では、問診でてんかんによる精神症状が疑われた場合、提携している総合病院で脳波検査を受けていただき、精神症状にも十分配慮したてんかんの治療を行っていきます。

 

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